大変だけどやり甲斐がある介護職
介護職の仕事はきついイメージがあるとされていますが、実際にはやり甲斐の多い職種です。
そして、介護職でしか味わえない魅力もあります。確かに高齢者の排泄介助や食事介助、入浴介助などは大変な業務だと言われています。
しかし、それらは人間の尊厳を守る大切な仕事と言えます。
介護を必要とする利用者に向き合うことで、介護職自身の人間性が試される面もあります。
介護職は、単に高齢者の身の回りの世話をすれば良いのではありません。
高齢者の自立を支援するという、理念に基づいたサービス提供が肝心になります。
利用者の意志を尊重しながら、医療や福祉サービスなど多様な選択肢を用意する必要があります。
高齢者の介護そのものが、社会全体で支え合う仕組みで成り立つからです。
即ち、介護サービスは社会の代表として、高齢者の介護に向き合うことになるのです。
例として、高齢者が骨折して足が不自由になったとします。
半年先には海外旅行を計画していたのに、車椅子生活を余儀なくされました。
このようなケースでも、もちろん介護サービスを役立てることが可能です。
まず、自宅に住むことを続けながら、デイサービスを利用します。
そこではリハビリなど、身体機能の訓練が受けられます。
自宅で訪問介護のサービスを受けることで、介護職の手を借りて、排泄や入浴も問題なく行なえます。
こうした自立支援に向けた介護サービスを行うことで、身体機能が回復に向かうと、海外旅行も夢ではなくなります。
介護職は利用者の身体機能が回復する過程を、間近に見ることが出来るのです。